アイスの棒で動かすのはひかえましよう

もし前歯が一本中に入っていて外に出したかったら、
かつては「アイスの棒をかめ」と指導していた歯医者もありました。
ただこの方法は、まったく力の具合がわからないし、コントロールもできないし、
正直適当ですのでおすすめしません。
確かにがんばれば動きます。
具体的には、学校から帰って、暇さえあればアイスの棒を歯でかみ続けてます。
家に3時頃帰ってきたら、お食事のとき以外9時頃寝るまでずっとハムハムします。

私も自分でやったことがありますが、歯ぐきがじんじんいたくなります。
これを毎日毎日やりつづけるのです。
毎日毎日がんばれば、早いお子様は3ヶ月くらいでグラグラになって前にでてくるでしょう。
この方法は、なにより本人まかせで、力の具合も、頑張るお子様は一歩間違えれば歯がぬけてしまう危険性もありますので、やめましょう。

歯を動かすのに必要なのは、力の強さではなくて、時間です。
拡大床(かくだいしょう)で動かす歯の量はほんの少しだけです。
拡大床を毎日毎日つかって、3ヶ月くらいで1mm動けば十分です。

矯正治療で使用しているワイヤーは、ものすごく柔らかいワイヤーです。
20g〜で歯は動きます。

スマホが大体200グラムですから、そのくらいの力で動くのです。
もしアイスの棒で200グラムかけようとしても、200グラムかかっているのか、かかってないのか、わからず、時間を無駄にします。強すぎれば、歯がグラグラになり、歯肉も下がって歯が長くなります。

大切な体を壊さないように、歯医者でご相談くださいね。

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