1期治療で使用する拡大床の役割

1期治療で使用する拡大床の目的について説明します。

1期治療では歯の埋まっているあごの骨(歯槽骨)に対して治療しています。
歯槽骨は、力を加えると広がります。
拡大床は、この歯槽骨に力を加えることで、歯が埋まる土台を大きくしていきます。
真ん中の拡大ネジを回すと広がってきます。

ひろげるといっても、何もしなくても成長でも広がる量、例えば2mm成長でひろがるとすれば、
その成長でひろがる2mmを、拡大床で後押しして、5mmくらいひろげるイメージです。
あくまで成長を後押しする目的で使用しますので、骨の成長期に主に使用します。
拡大床が成長の時期とうまくいくと、一つの拡大床で、小さな歯一本分くらいはひろげることができます。
土台の歯槽骨をひろげることで、凸凹にでてくる前に歯がでてくるスペースを確保します。

この治療を行うことで、軽度の歯並び異常であれば改善することができますが、
これをやっていれば矯正治療は必要ないというわけではありません。

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