特別な永久歯の形 上の側切歯の切歯結節
池田 鈴人永久歯には形のバリエーションがあります。
特別な形をしているので、治療は少し複雑になったり、虫歯に対する感受性が変わってきたりします。
写真は、上の側切歯の切歯結節です。
通常は、側切歯は、平べったい歯ですが、本来平べったいはずの歯が、後ろにコブがある状態で大きく犬歯のようになっています。
このコブにはしっかりと神経まではいっているので、何かのきっかけで折れてしまうと、
見た目なんともないのに、ものすごく痛い状況が起こります。
歯医者でも、切歯結節の経験がないと、初めていらっしゃった患者さんで、コブがおれて、かえって正常な側切歯の形で来院されてしまうと、
虫歯も何もないのに、めちゃくちゃ痛がっている？と診断がつかないことがあります。
なんどかいらっしゃっている患者さんであれば、『切歯結節がおれた』とすぐにわかります。
また、矯正治療などにおいては、この切歯結節が、下の歯とのかみ合わせを邪魔したり、
この突起のおかげで、下の歯の隙間が閉じられなくなってしまうことがあります。
特別な歯をお持ちの方は、とくに虫歯には注意しましょう。
詳細な発生頻度、処置法については、研究されていますので、こちらをごらんください
