特別な歯 小臼歯の中心結節(ちゅうしんけっせつ)

下の小臼歯でてくる特別な歯は、中心結節です。
この歯は、9~11才ころに交換する歯の小臼歯に中心結節ができますが、
第一小臼歯、第二小臼歯どちらにも起こる可能性があります。
上下左右どの歯でも起こりうり、一本だけ中心結節があったり、左右対称にでてきたりさまざまです。

写真でみるとおり、仮にこの第二小臼歯の中心結節がぽっきりと折れてしまうと、
通常な第二小臼歯とおんなじ形になります。
中心結節には、神経が入り込んでいますので、通常な第二小臼歯で、虫歯も何にもないのに、
いきなり歯茎がはれてくることがあります。
この場合は、中心結節のある歯が、食事やかみ合わせのなんらかの原因でいきなり中心結節のとがった部分がすりへったり折れたりして、
神経が死んでしまった結果、歯肉が腫れることが多いです。
神経が死んでしまっているかどうかは、時期が来ればレントゲンで見つかります。
折れた直後で、しみたり痛い程度では、レントゲンでうつらないこともあります。
虫歯もなにもなかったはずなのに、いきなり痛んだり、歯茎が腫れたりしたときは、
中心結節の破折が疑われます。

矯正治療においては、上下のかみ合わせをつくるときに、この歯はかなり難しくなります。
しっかりかみ合わせたい、でも折れそう、、、とジレンマに陥ります。

中心結節についてさらに詳しく知りたいかたは、論文をどうぞ。

中心結節論文

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