正中離開と「みにくいあひるの子の時期」ugly duckling stage(アグリー・ダックリングステージ)
「みにくいあひるの子の時期」ugly duckling stageとは、
オックスフォードリファレンス
によると、
「A stage of dental development, usually between the ages of 7 and 12 years, preceding the eruption of the permanent canines when the upper central and lateral incisors are tipped laterally due to the crowding created by the unerupted canines, to produce a midline space (median diastema). The midline space is normally transitory and the incisors usually assume normal alignment when the upper canines erupt into position.」
「歯の成長の時期の一つ。通常は7歳から12歳で、永久歯の犬歯の萠出にさきがけて、上顎の中切歯と側切歯が横に傾いて混んでいる状態、真ん中のスペース(正中離開)を作る。真ん中のスペースは、通常は、すこしずつ変化し、また、切歯は通常上顎の犬歯の萠出にともなって正常の状態になっていく。」
とされています。
簡単に要約すると、
7−12歳の正中離開は、犬歯が出てくるに伴って、正中離開は改善してきれいになっていくということです。だから一時的なことということで
「みにくいアヒルの子の時期」とよばれています。
では、どのくらいから、みにくいアヒルの子の時期ではなくて、治療の対象になってしまうのでしょうか。
いろいろなかみ合わせの状態か、下顎が大きい、上顎が大きい、歯が大きいなどの状態にもよりますが、
正中離開のみに限って言えば、2mmまでであれば、犬歯と萠出とともに閉鎖するといわれております。(Profitt)
しかしながら、2mm以上の正中離開は、治療の対象となります。
お近くの歯医者さんで相談してみてくださいね。