お子様のお口の中の解剖学 お口の内側

お口の中の解剖学 内側です。

お口の中の内側といったら、まずは

舌(ぜつ、した)です。べろのことですね。
べろは筋肉ですので、いろいろな形に変化することができます。
べろが大きい方は、開咬やすきっ歯になりやすくなります。

べろと下の前歯の付け根の部分は舌小帯(ぜつしょうたい)や、舌下ヒダ(ぜっかひだ)があります。
舌小帯は、短いお子様は、やはり開咬などの不正咬合の原因になります。
舌下ヒダは、通常は左右同じくらいの大きさですが、唾液腺が唾石症などでつまってしまうと、
左右で大きさが異なって来ます。
痛みが伴う場合は唾液腺の唾石をとりだす手術となることもあります。

歯の付け根は、歯肉(しにく)です。歯肉は、よこにこすっても動きません。
歯肉とほっぺの付け根の部分を、歯肉頬以降部(しにくきょういこうぶ)といいます。
この歯肉頬移行部は、入れ歯となったときにとても重要な指標となります。
入れ歯は、歯肉頬移行部までのばさないとお食事が入りやすいし、この部分を超えてしまうと、
ほっぺたを動かすたびに入れ歯が動いて安定しなくなります。

歯肉が少ないとほっぺたがすぐきてしまうので、歯ブラシがはいりずらく、歯周病の悪化の要因になります。

次回は上の内側の解剖学を解説します。

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